【シリーズ「遺品整理とデジタル遺品の整理法」：第2回】遺品整理を依頼する際のポイントと注意点

こんにちは。「遺品整理とデジタル遺品の整理法」シリーズの第2回をご覧いただき、ありがとうございます。
前回は遺品整理の全体像についてお話ししましたが、今回はその中でも「業者に依頼する際のポイントと注意点」について、やさしく丁寧にお伝えしていきます。

私はこれまで葬儀社で10年間勤務し、多くのご遺族と関わってきました。その経験から、「遺品整理をどうすればよいのか分からない」と悩まれる方がとても多いと感じています。

この記事では、そうした不安や疑問を少しでも和らげるために、初めての方にもわかりやすく解説していきます。

1. 遺品整理は心と体に負担がかかる作業です

遺品整理は単なる片づけとは違い、「大切な人とのお別れの時間」でもあります。だからこそ、精神的にも肉体的にも負担が大きくなりがちです。

特にご高齢の方や、遠方に住んでいるご家族にとっては、自力での整理が難しい場合も多いのが現実です。

そんなときに頼れるのが、遺品整理の専門業者です。プロに任せることで、負担を減らし、思い出を大切にしながら整理を進めることができます。

遺品整理を専門の業者に依頼することには、たくさんのメリットがあります。

このように、頼れるパートナーとして遺品整理業者を活用することで、大切な思い出を丁寧に残しながら、現実的な整理を進めることが可能になります。

とはいえ、業者の中には料金が不透明だったり、十分な説明をしてくれないところもあります。安心して依頼するために、以下の点をチェックしてみてください。

電話やメールだけでの見積もりは、実際の作業になったときに「追加料金」が発生するリスクがあります。
できれば現地に来てもらい、見積もり書をしっかり出してくれる業者を選びましょう。

基本料金に含まれる作業内容や、追加費用の発生条件を事前に確認しましょう。「トラック〇台分で〇万円」など、パック料金の明示がある業者も安心材料です。

遺品整理では多くの廃棄物が出ます。きちんとした業者は、廃棄物処理の許可を持つ業者と提携しています。
「産業廃棄物処理業者」や「古物商許可」を持っているかもチェックしてみてください。

丁寧な対応、残された家族の気持ちに寄り添った対応ができるかも重要です。電話対応や打ち合わせ時の印象も、判断材料になります。

遺品整理を依頼するとき、トラブルが起きてしまうこともあります。事前に対策を知っておきましょう。

最近では、複数の遺品整理業者の見積もりが一括で取れる一括見積もりサービスも登場しています。

これを使えば、料金や対応内容を一目で比較でき、自分に合った業者を見つけやすくなります。
しかも、訪問見積もりが無料のところも多いので、まずは気軽に相談してみるとよいでしょう。

遺品整理は、決して「一人で抱え込む」必要はありません。
むしろ、誰かに頼ることで、心に余裕ができ、気持ちにも区切りがつけやすくなることがあります。

プロの力を借りることで、効率よく、そして丁寧に、大切な人との思い出を整理していくことができます。

次回は「大切な書類や思い出を整理する方法」についてご紹介する予定です。ぜひ引き続きご覧くださいね。